12月 022015
 

この記事はセカイエ Advent Calendar 2015Varnish Cache Advent Calendar 2015の2日目の記事になります。
かなり前の話(8月)になるのですがリノコという定額リフォームサービスのサイトがTV東京のワールドビジネスサテライト(以下WBS)に取り上げられました
ありがたいことにたっぷり取り上げていただきました。その際に少しだけVarnishを使って負荷対策をお手伝いしたのでその時のことを書きます。
(なおここでとった対策は緊急ということで外しています。)

TV放映される上で負荷対策として検討したこと

  1. スケールアップ・アウト
  2. トップページ及びそこから回遊されるページの静的化
  3. Varnish導入

動き的には1を検討してみてその結果たりなさそうという判断を行い2,3を並列で行った感じです。

スケールアウト
リノコではクラウドを利用しているわけで当然スケールアウトを考えるわけですが
残念がらコード側があまりスケールするような仕組みになっておらず、例えば10倍サーバを投入してもスケールアップ・アウト出来ない箇所がボトルネックになって無駄になってしまう状態でした。
そのため最低限のスケールアップ・アウトを行いました 。

トップページ及びそこから回遊されるページの静的化
現地メンバーにお願いしましてコードを修正することでページの静的化することで、負荷に耐えるように修正を加えようとしました。
このアプローチ自体は間違っているとは考えていませんが残念がら切り戻しています。
単純にバグってしまったということです。敗因は明らかで単純に時間がなかったということにつきます。
今回のTV放送を知ったのが放映前日で、この作業をはじめたのが放映6時間ぐらい前だったからです。(そして切り戻し判断は放映2時間ぐらい前です)

Varnish導入
リノコのサイトでは幸いな事にキャッシュを行うことができる・出来ないの判断が比較的分かりやすかったため、試しに設定を書いてみて投入してみました。
この試みは割とうまく行ったためそのままTV放送を迎えました。

結果について
まずはどの程度のリクエストが来たかですが
image2015-11-29 16-43-13
割とビビるリクエストが着ているのがわかります。
でサイトが落ちたかどうかということなのですが半分落ちました。
この半分というのはVarnishでキャッシュが可能でキャッシュが出来たページについては特に問題なくレスポンスが出来て
キャッシュが不可能なページやキャッシュは可能だが深い階層で未キャッシュのページは落ちた感じです。
負荷対策を行う上で重要なのは、かけることが出きるコストを正確に把握し、何処の優先度を上げて何処を下げるかだと思っています。
特に今回のケースでは対策に費やされる時間がほぼなかったため、最小の対策で最大の成果を得る必要がありました。
今回はTV放映時にサイトを全部落とさない、特にLPとそこから回遊しそうなページについて落とさないを目標としました。
そういう意味では今回の対策はうまく行ったと考えています。

そもそもなぜVarnishを使ったか
どうせお前がVarnish好きだからじゃないかという指摘もあるかもしれませんが
今回のケースではVarnishを使う以外の選択肢はありませんでした。
もう少し時間があれば他の手段も取れましたがその場合でも良い選択肢だと確信しています。
『幸いな事にキャッシュを行うことができる・出来ないの判断が比較的分かりやすかった』
と書きましたがこのルールは以下でした

  • 特定のパス以下のURLはキャッシュ不可
  • クッキー中に特定キーが入っていた場合はキャッシュ不可
  • 同一URLでUAによってコンテンツの出し分けを行っている(PC/スマホ)
  • etc

例えば1URLで最大どの程度のパタンがあるかというと

  • キャッシュ可能+PC
  • キャッシュ可能+SP
  • キャッシュ不可+PC
  • キャッシュ不可+SP

と4パタンがありました。
まさにVarnishの設定言語であるVCLの得意とすることで、設定は47行でした。(実質コードですが)
しかもこの対策を行う上でサイト側のコードは修正しておりません。
このような場合において最低限の対策で効果を得るにはVarnishは最適だと考えています。

まとめ(負荷対策の重要性)
メディアに取り上げられるというのはいわばボーナスステージだと僕は考えています。
しかし、見に来ていただいた方が実際に興味を覚えてもらうためにはまずサイトを見れる状態を作らなければなりません。
普通に考えて初めてサイトを見に行って重くて見れなかった、そもそも見れなかったとかであれば、すぐに記憶から薄れ再訪することはないでしょう。
そのためサイトをなるだけ見れる状態にするのを考えるべきでしょう。

また、負荷のかかり方も様々です。

  • 事前にわかるかどうか
    • 事前連絡がある
    • 事前連絡がない(予測不能)
    • イベントなどでそもそもわかる(エイプリルフールやセール等)
  • 負荷の上がり方
    • 一瞬で上がってその後落ち着く(TV)
    • 一気に上がりつつその後もじわじわ上がる(ネットメディアなど)

どんなパタンがあるだろうとさくっと書いてみましたが(サイトの特性によってここは変わると思います)それぞれの組み合わせでどのような対策を行うか考えてみるのも良いと思います。
例えば事前連絡があるのであれば、インスタンスをもりもり多めにあげて(AWSであれば)ELBの暖気申請をして・・・みたいな対策も打てます。
逆に事前連絡がないのであれば、オートスケールするまでの時間までを如何に稼ぐかという話になってくるかもしれません。
更に一瞬で上がっていつ起こるか予測不能であればその場合でもどのコンポーネントを落とさないようにするかなどの事前の設計・対策が重要でしょう。
もちろん、どのパタンにおいてもスケールするようにコード修正するとかクラウドの機能を使う/業者の選定も大事です。
また、どのパタンでもキャッシュ可能なコンテンツをキャッシュすることは有効な手段の一つだと思います(Varnishでもなんでもいいですが)


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