まだChangelogが出ていないので気づいている範囲での変更点です。
リリースになったらまた書きます。
ドキュメント改善
今まで記述ミスなどがあったのですがかなり書きなおされています。
varnishstatでjson出力オプションの追加
-jでJSON形式で出力します。
新しいパラメータが増えました
通信に関わるパラメータ
idle_send_timeout (sec default:60)
送信時にアイドル状態(データの送信ができなくなった)になった場合のタイムアウト時間です
内部での正規表現の呼び出しについての制限
pcre_match_limit (1~UINT_MAX default:10000)
呼び出し回数の制限
pcre_match_limit_recursion (1~UINT_MAX default:10000)
再起回数の制限
パラメータの変更
http_range_support (BOOL default:ON)
rangeリクエストのサポートですがEXPERIMENTALから正式になりました。
ただ3.0.0からデフォルトでONになっていたので、特に気にすることはないと思います。
send_timeout (sec default:600)
送信時のタイムアウト時間が60秒から600秒に変更されました。
idle_send_timeoutでアイドルの設定ができるようになった影響で増えてると思います。
個人的に気になる変更
HTC_Read関数の呼び出し方が変わりました
基本的に普通の使い方をしていれば全く影響はありませんが、
インラインCやVMODでゴリゴリpipeline周りをいじろうとしている場合、
バージョンアップによって動かなくなる可能性があります。
たとえばいままで以下のように呼び出していた場合変更する必要があります。
~3.0.2 rsize = HTC_Read(sp->htc, buf, buf_size); 3.0.3~ rsize = HTC_Read(sp->wrk, sp->htc, buf, buf_size);
僕が知っている限りVFW(Varnish Firewall)が影響を受けると思います。
また昨日公開しているvmod_parsepostも影響を受けるのですが
既に修正しています。