varnish3.0.6がリリースされました。
現在計画されている3.0.x系の最終リリースになります。
今回のリリースはほぼドキュメント修正とバグフィックスですがpanic起こすバグ修正もありますのでバージョンアップをおすすめします。
バグフィックス
http_max_hdrが4の倍数でない場合にクラッシュして起動しないバグを修正しました(#1327)
親プロセスは起動しますが子プロセスがpanicを起こして上がってきません。
ESI利用時にReqEndのタイムスタンプがマイナスになるのを修正しました(#1297)
コードを見てる感じだと本来親リクエストでのみ初期化すべきタイムスタンプを
小リクエストを処理している際にも初期化してしまって演算時にマイナスになるようです。
動作上の実害はありませんが、詳しくログを眺めてる人にとっては気になるかもしれません。
特定条件でbanの回収が正常に出来ないケースを修正しました(#1470)
Busy状態のオブジェクトに対してban lurkerスレッドが動作しようとする場合は処理をスキップしますが
フラグの立て方がまずく、再実行時にマッチされないのを修正しました。
同梱されているjemallocがsegfaultを起こすのを修正しました(#1448)
バックエンド名のprefixがif/include/elseで始まる際にVCLのエラーになるのを修正しました(#1439)
地味に嬉しいです。
オリジンのレスポンスでgzipデータ終了後にごみデータが続くとスレッドがスピンするのを修正しました(#1086)
varnishtest実行時にバッファ不足でassertが出るのを改善しました
varnishtestのログのバッファサイズは256KB持っているのですが
出力されるログが多すぎると以下の様なエラーがでるので512KBまで拡張しました。
Assert error in vtc_log_emit(), vtc_log.c line 122: Condition(vtclog_left > l) not true.
ヘビーにvarnishtestを使う人(私とか)にとっては嬉しい変更です。
その他変更
varnishncsaの%Dが整数に切り捨てられます
4.0での変更と同様です。
マイクロ秒単位なので特に影響ないと思います。