VarnishCache3.0beta2がリリースされました

VarnishCache3.0のβ２がリリースされました。
バグフィックスだけではなくて少し新機能もあります。

Varnish Cache 3.0 beta 2

documentation updates, particularly for the standard VMOD.

vmod_stdのドキュメントを更新しました。

varnishncsa now ignores piped requests, since there’s generally too
little information for us to do anything sensible with them.

varnishncsaではpipe動作時にログが出ないようになりました。

the VCL compiler is now stricter in enforcing no duplication of backends or probes.

VCLコンパイラは重複した名前を持つバックエンド・probeの指定を許容しなくなりました。

今まで（2.1系まで）は

backend default {
.host = "127.0.0.1";
.port = "80";
.probe = {
.url = "/test.jpg";
.timeout = 0.3 s;
.window = 8;
.threshold = 3;
.initial = 3;
.initial = 3;

}
}

もVCLコンパイラは通っていたのですが
こんな感じでエラーになります

[root@localhost ~]# varnishd  -d -f /etc/varnish/default.vcl -C
Message from VCC-compiler:
Field 'initial' redefined at:
('input' Line 52 Pos 6)
.initial = 3;
-----#######-----

First defined at:
('input' Line 51 Pos 6)
.initial = 3;
-----#######-----

In backend specification starting at:
('input' Line 43 Pos 1)
backend default {
#######----------

Running VCC-compiler failed, exit 1

ちなみにACLもです

the stats command has been removed from the CLI interface as it did not work well with the new dynamic counters.

CLIインタフェースでstatsコマンドが削除されました。
新しく追加された動的なカウンタで上手く動かなかったためです。

VCL now has vcl_init and vcl_fini functions that are called when a VCL is loaded or unloaded. This can be used for initialising VMODs.

VCLがロード・アンロードされるときに、それぞれvcl_initとvcl_finiファンクションが呼ばれます。
VMODの初期化などに使うことができます。

僕が試した限りだとvcl_init,vcl_finiが呼ばれるパタンは以下です

明示的にVCLを削除するときしかvcl_finiが呼ばれないっぽいので普通に再起動とかちょっと子プロセスを・・とかな使い方には注意が必要だと思います。
またvcl_init,fini内でvmod_stdのlogを利用しようとしたらできませんでした。単にロードされていないのかそれとも依存する関数が使えない状態なのかはわかりませんが
vmodを利用する際も注意が必要です。

来週１６日の正式リリースが楽しみですねー

—-
また@hmskさん主催でVarnish勉強会 Tokyo.vclが１８日の土曜にクックパッドさんであります。
今回の3.0リリースで世界各地で行われるリリースパーティーの一環として行われます。

僕も以下のテーマで話す予定です。

既に2.0/2.1.Xで運用してる方向けの3.0へのバージョンアップの仕方(仮)

もしかしたら3.0の新機能についても話すかもしれないです！
興味が有る方はぜひぜひ！
Varnish勉強会 Tokyo.vcl

今後もこのような勉強会があるといいですね

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