Varnish3.0のβ1がリリースされました。
Varnish Cache 3.0 beta 1
新機能がたくさん増えてますがまずはサマリから、詳しいのはあとで
Preliminary streaming support, both on miss and on pass.
miss,pass時にストリーミングをサポートしました。
今までミスヒットなどでVarnishに返却すべきオブジェクトがない場合バックエンドからVarnishに転送が終わるまでクライアント側には何も返却してきませんでした。
いわゆるストアアンドフォワードですね
ところがストリーミングを有効にするとカットスルーのような動作を行います。
受信したらそのままクライアントに返すイメージです。
そのためOSのISOイメージのような大きいファイルがミスヒットした場合でもレイテンシが少なくレスポンスを返却できます。
beresp.do_streamを有効にすると動作します。
ただ注意事項としてストリーミング中に他のクライアントは保留されます。
おそらくは同じファイルの場合だけだと思いますがそこまで詳しく書いてないのであとで検証したいと思います。
Compression and uncompression support, including stiching together compressed ESI fragments.
ESIでGZIPに対応しました。
Plugins (vmods)
プラグイン機能が出来ました(vmods)
あとで詳しく記事にします。
Much improved documentation.
ドキュメントを大幅に改善しました。
Better default values for parameters.
デフォルトのパラメータをより良い値に調整しました。
記事書きました→VarnishCache3.0beta1で変更されたパラメータ一覧
Varnishncsa now has custom log format support.
varnishncsaがカスタムログ形式に対応しました。
やっと対応しました!
-Fで指定可能です。
Varnishlog, varnishncsa and varnishhist can now filter out records that match multiple expressions.
varnishlog,varnishncsa,varnishhist(varnishsizesも)複数の条件でフィルタできるようになりました
-m tag:regexの形で今までひとつしか指定できなかった絞り込み条件を複数指定できるようになりました
ただ僕が試したところだと2つまでしかできなかったのでちょっと調べてみます(varnishlog)
他にもVCLの記述が結構変わってたりするので注意が必要です。
またSourceへのリンクが5/12現在404になっていますがファイル名が間違っているだけなので書き換えてください
(varnish-3.0-beta1.tar.gzがリンクされてるけどvarnish-3.0.0-beta1.tar.gz)
さらにそのままrpmbuildで失敗したのでspecファイルを以下のように修正する必要があります。
[root@LIP-APP-01 redhat]# diff varnish.spec.org varnish.spec 9c9 < Source0: %{name}-3.0-beta1.tar.gz --- > Source0: %{name}-3.0.0-beta1.tar.gz 75c75 < %setup -q -n varnish-3.0-beta1 --- > %setup -q -n varnish-3.0.0-beta1